【ネタバレなし】
「見た目は赤ちゃん…実は」というCMでの謳い文句でしたが、内容も“子供向け”の皮を被った、ストレートで芯のしっかりしたバディ・ムービーでした。
ここ最近のバディ・ムービーは、意図的に変化球なアレンジが多いようにも個人的には思いますが、今作は本当に直球で、いい意味でのベタさ。
子供向けという皮を被せたから、むしろこれだけオーソドックスに出来たのかもしれません。
加えて展開がスピーディー。
無駄な「間」を小刻みに切り落として編集され、とにかくテンポが良く、畳み掛けるようなギャグにも存分に生かされていました。
因みに、オープニングの短編『ビルビー』も、同じようなキレのある速いテンポの編集でした。
それら編集力のキレが、なんだか新しい感じがしました。
クライマックスも本当にお約束なんだけど、すごく丁寧に作られてて、曲も良くて思わず涙が溢れてしまいました。
ほんの数秒でも無駄なコマは削ぎ落とすか倍速処理して、大切な部分は丁寧に描写するというバランスが非常に良く出来た作品だと感じました。
唯一、ラストバトルだけ、その丁寧さでちょっと眠くなりましたが…。
もし、今作を観て気に入ったら、少し前の韓国映画のバディ・ムービー『サイコメトリー~残留思念~』をオススメします。
やはり古典的でストレートなバディ・ムービーなんですが、逆にその直球さがいい感じなんです!