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海にかかる霧のkaitoのレビュー・感想・評価

海にかかる霧(2014年製作の映画)
3.3
『海にかかる霧』

シム・ソンボ監督作品。観たのは1月くらいだったと思う、レビューをサボりまくっててあんまり記憶にないけど、その記憶を頼りに書きます。

好きか嫌いかで言われたら、好きな映画だった。ただポン・ジュノ関連の中では上位に来ないといった感じ。あらすじを簡単に紹介すると、不漁な行く末もない船長が密航という犯罪に手を染める。あらすじを聞き結構面白そうだなと思い、観た。結論、面白かった。じゃあなぜ他のポン・ジュノ作品に比べて、評価があまり高めではないのかというと、それは想像の範疇に収まってしまったからである。ポン・ジュノの作品はいつも視聴者の一歩、ニ歩先を歩いているイメージ。『パラサイト 半地下の家族』『母なる証明』だってそうだ。加えて船の上で起こる狂気さというものが、他の映画に比べて感じられなかった。そこが評価を低くした点。
でも映像は結構好きだった。独特な淡い色で、海や船上での深刻な状況をうまい具合に表わしていたと思う。脚本も想像の範疇ではあったが、無難に面白かった。サスペンスというよりも政治背景や経済的背景を扱った1つのドラマとして観るのが正解だったのかも。サスペンスとして観るのもいいが、そういった背景に意識を向けるのも大切かもしれない。準備が足りなかった😂
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