はりす

アフガン・トラップのはりすのレビュー・感想・評価

アフガン・トラップ(2011年製作の映画)
3.0
戦争映画はどっちかの視点に立った作品の方が映画として面白い。
この作品はアフガニスタン戦争を中立の立場に近い視点で描いており、アメリカ軍側視点の『ローンサバイバー』やカナダ軍視点の『ハイエナ・ロード』とは違い映画としては正直眠たい。
中立視点であるがゆえに主人公のフランス軍女性兵士ナディアに苛立ちを覚える。
作戦移動中タリバンに襲撃され自分勝手に突っ走り同僚兵士を危険に晒し、捕虜となり共に捕虜となった男は首を切られ殺害されるも、グループの中に昔馴染みの友達がいてその計らいで解放され基地に帰還する。
再び自身の理念や任務によってその後の作戦に参加し助けてくれた友達を担ぎ上げ対抗馬として選挙に出馬させ、その結果過激派から友達は殺害対象になり殺され、嫌気がさしたナディアはフランスに帰るという何とも身勝手な印象を持ってしまう。
女性だからという括りで扱ってはいけないかもしれないが『スペシャル・フォース』の女性ジャーナリストと言い欧米女性主人公の戦争映画は本当に感情移入できない。
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