はりす

終戦のエンペラーのはりすのレビュー・感想・評価

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)
3.9
宮城事件の描写が史実とは違う。実際には銃撃戦が行われていない。
冒頭のインサートで入る竹林で戯れるあやのシーン。竹林に映えるよう真っ赤なワンピースにしたのだろうか、美しいのだけど違和感。娼婦を連想してしまったしあの部分日本ではなく中国ぽいなと感じる演出。欧米から見たアジアンビューティー像な感じ、ツッコミ所は満載だが良くまとまっていて印象は良い作品。
トミーリージョーンズのマッカーサー役はとてもしっくりくる。
昭和天皇役は片岡孝太郎。本木雅弘がやった昭和天皇のイメージが強く好きだけど、片岡さんの昭和天皇役も違和感はない。
そして初音映莉子がとても美しい、ラスト・サムライの小雪といい、美しさ(気品と少しの色気)の配分が絶妙。ここの嗅覚は日本人監督は出せてないように思える。『日輪の遺産』や『日本のいちばん長い日』等と合わせて観ると視点違いがわかり作品より楽しめると思う。
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