ガンビー教授

マウス・オブ・マッドネスのガンビー教授のネタバレレビュー・内容・結末

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

例えば同監督『遊星からの物体X』などと比べると、化け物的な何かが画面に映っている時間が絶妙にほんの少しだけ短く感じます。ある程度ははっきり映すのですが、完全に網膜に焼き付ききる前に切り替わってしまう感じ。これが「何かよく分からないものを見た」という幻影感と言えばいいのか、そんな印象を残していきます。この辺のさじ加減はやはり職人芸を感じました。

「世界が終わる話」「気付くと狂気の中に足を踏み入れている話」「特別な力を持つ架空のフィクションの話」と個人的なツボのスリーコンボ。ジョン・カーペンター監督作では、『世界の終わり』という、これまた見た人が凶暴化し狂う架空の映画についての中編テレビ用映画があるのですが、その作品でも本作『マウスオブマッドネス』でも、物語のラストはキャラクターが映画の上映を見ているところで話が終わっていました。これが映画を見ている我々に重なる作りになってるんですね。
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