乙郎さん

龍三と七人の子分たちの乙郎さんのネタバレレビュー・内容・結末

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

10月18日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『龍三と七人の子分たち』(北野武)はかなり好き。まぎれもなく北野映画。ひょっとすると、「暇を持て余したはぐれ者たちのごっこ遊び」という点では『菊次郎の夏』よりも純度が高い。 https://pic.twitter.com/3u2PwmoqIH

posted at 00:49:02

10月18日@otsurourevue
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『龍三と七人の子分たち』① 北野武は昼の映画を撮る人じゃないかという気がする。一種の白昼夢というか、まともな社会人なら屋内で働いている時間に外をふらふら歩いているやくざ者や半端者の曖昧な時間を描いているような印象を受ける。この映画の昼度は『その男、凶暴につき』くらい高い。
posted at 00:53:02

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『龍三と七人の子分たち』② 主人公の藤竜也が現れる。朝のシーン、留守を任される。オレオレ詐欺に引っ掛かる。公園に行く。仲間に合う。夜は居酒屋で飲む。冒頭からしばらくはそんな流れ。ここが、映画を通して老人の一日を追体験しているような気がした。時間的な意味を越えた感覚があった。
posted at 00:56:09

10月18日@otsurourevue
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『龍三と七人の子分たち』③ 事前の物語紹介で言われていた「オレオレ詐欺に引っ掛かった元ヤクザが子分たちと共に仕返しをする話」という要約は少し違う。正確には一貫した目的もなく藤竜也以下老人たちは動いているのだから。ぞろぞろ歩く様がまた観ていて気持ちいい。
posted at 00:58:20

10月18日@otsurourevue
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『龍三と七人の子分たち』④ で、結局のところ藤竜也たちの行動というのはさしたる目的があるわけじゃなく、どこに行きつくわけでもない。それはごっこ遊びの様相を呈していて、それが洒落にならない一線を越えることもあるけど、そこから感傷に振り切れなかったのがとても面白かった。
posted at 01:00:35

10月18日@otsurourevue
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『龍三と七人の子分たち』⑤ 北野武と言えば編集による大胆な省略が印象的だけど、この映画に至ってはその省略すらギャグにしている。素晴らしい。
posted at 01:02:07

10月18日@otsurourevue
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『龍三と七人の子分たち』⑥ 脈絡がないエピソードが積み重ねられて、最後に一応のオチがつくあたり『M★A★S★H』みたいだと思ったけど(この映画を例に出すこと多いけど)
posted at 01:04:54

10月18日@otsurourevue
乙郎さん@otsurourevue

『龍三と七人の子分たち』⑦ 北野作品でベストというわけじゃないけど、僕は好き。ジジイになるまで何度も観たい。(了)
posted at 01:05:37
乙郎さん

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