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トイレのピエタのEnuのレビュー・感想・評価

トイレのピエタ(2015年製作の映画)
3.0
もし自分の余命を告げられたら、どうするだろう。
彼と同じように、とりあえずは絶望するのかな。多分だけど、人が余命を知ると、最後の力を振り絞り生きた爪痕を遺そうとして、平凡だった人生が、突然特別なものへと変わるんだろうな。逆に頑張ることをやめる人も多いんだろうな。
だから、余命を知らずに生きることは試練なのかもしれない。彼のように知ってしまった人は、特別なのかも。彼の最期が芸術だったように、何か偉大なものを遺せる人なのかも。絶望が希望に変わる過程を魅せてもらったような気がする。
ただ、最初の1時間は特に、終始つまらない映画ではあると思う。そのつまらなさの中で、何を見出せるかを模索してほしい。
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