シノミー

トイ・ストーリー4のシノミーのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.6
ウッディたちのシリーズ最大の決断を是非スクリーンで。
待ちに待ったトイストーリーの最新作。
それは今まで見たこともない彼らの決意と覚悟の物語だった。
たかがおもちゃだと思うかもしれない。
だが、その心理描写はどんな映画よりも繊細で、何より感情移入しやすくて、人を楽しませるという、おもちゃにしかできないことを観客にもしていたのだ。
こんなに凄い映画があるだろうか。
賛否両論あるらしいが、僕はシリーズの中でこの4作目が一番好きだ。
1では新しいおもちゃの登場や悪い子どもに弄ばれるおもちゃの心情を表現した。
2では自分と全く同じおもちゃの存在を知る。
3では、新たな旅立ちと別れを描いた。
誰より優しくて、頼り甲斐のあるウッディ。
そのウッディは今作では驚くほど迷い、悩み、もがいていた。
その目の前には悲しいほどに辛く厳しい現実と格差が広がっていた。
持ち主を楽しめませるのがおもちゃとしての最大の喜びであり、役割でもある。
それができないおもちゃはただのゴミと同じ。かわいそうだ。
彼らの居場所を探す物語であり、自分のエゴを押し殺してまでも誰かのために役に立つことができるんだと気づいたウッディは本当に優しい。
彼はいつだって諦めない。1人足りとも。
無限の彼方へ、さあ行くぞ。
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