シノミー

デューン 砂の惑星PART2のシノミーのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
5.0
全宇宙を支配する、壮絶な決戦。

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一夜にして滅亡されたアトレイデス家の生き残りであるポール・アトレイデス(#ティモシーシャラメ) 。
母ジェシカ(#レベッカファーガソン)と共に原住民族フレメンに合流し、決闘の末、仲間入りを果たした。
砂の惑星アラキスでの砂漠での生活は常人では生き残れない。ポールはアラキスと共に砂漠での生き方を学び、フレメンのチャニ(#ゼンデイヤ)と親交を深めていた。
ジェシカはフレメンの教母として、招き入れられ、霊薬を口にすることで預言者として覚醒するのだった。
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SF超大作、ここに爆誕。

後半30分ぐらいは口をポカーンと開けて観ていたんじゃないかと思うほど、力強い作品として君臨していた。なんだこの破壊力は…この時代を代表する作品と言っても過言ではない。

大領家の争いと砂の惑星の世界観を描いた1作目も壮絶な戦いで興味深かったが、今作は言葉に言い表せないほど圧巻のストーリーとなっていた。

一言で表すと復讐戦となるが、ポールの強さに圧倒され続ける2時間半だった。
預言の子ではない、ただの戦士だと言い張るポールだったが、やがて自らがこの宇宙を統べる者となると確信して先陣を切っていく姿は誇らしささえ感じた。

母も原理主義者を束ねる者として、身に子を宿しながらもアラキスの南を治めるなど、大きな働きをしていた。母もまた、力に覚醒してからは、妖麗かつ強い雰囲気を身に纏って世界を預言へと進めていく感じがゾクゾクした。

チャニは、ポールと行動を共にするが、彼の修羅の道を一番近くで見続ける立場が苦痛に見えて、これからどうなるのだろうと不安を感じた。最後の決断はこれからの運命に大きく影響を及ぼしそうだ。彼女のこれからに目が離せない。

魅力的なキャラを挙げるとキリがないが、なんと言ってもオースティンバトラー演じるフェイド=ラウサ!
登場シーンから何までかっこいい。
眉毛無し髪無しのイカつい風貌から漂わせるカリスマと強者感、そして闘技場のシーンは白黒で、美しさすら感じた。圧倒的強者という称号が相応しい、強靭な戦士として君臨していた。

来る決戦のシーン、叫びたくなるほど熱量が入って、ただ目を見開いて感動していた。映像体験とはこの映画のためにあった言葉だろうか?
それほどまでに今作は映画の歴史的に見ても凄まじい完成度だったと思う。おじいちゃんになってもIMAXレーザーでこの映画を観たことは忘れない。
文句無しの☆5です。

ティモシー・シャラメ万歳🙌

リサーン・アル=ガイヴ!
リサーン・アル=ガイヴ!
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