『あなたはまだ─本当の「トイ・ストーリー」を知らない。』
2019年、アメリカのピクサー・アニメーション・スタジオが製作したフルCGの長編アニメーション映画
シリーズ4作品目
前作から9年、まさかの続編に私は戸惑った。前作「トイ・ストーリー3」があれだけ完璧に終わったのに、なぜまた続編なのだ、と。
期待はしつつ、前作からどうつなげて終わらせるのか。不安もありつつ劇場へ
劇場は小さな子どもがたくさん(そういえば前日にTVで3放送してたね)
今作のメインキャラとなるのが、前作3で登場しなかった(出来なかった)ボー・ピープ、なんと20年ぶりの登場w
冒頭から、なぜボー・ピープがみんなの前から姿を消したのかをスリリングにそして感動的に見せてくれる。なるほどそういう事だったのか…
そして、時代は元に戻り、今のおもちゃ達の時代へ
そこから始まる、新しいトイ・ストーリー
ボニーに遊んでもらえなくなっているウッディ、ボニーが手作りで誕生したフォーキー
バズをはじめ、初代からのいつものおもちゃ達
ボニーのためにフォーキーを見守るウッディ
そしてボー・ピープとの再会…
ストーリー展開はいつものように冒険的でユーモアがあり、見ていて楽しい。
しかし、ずっと悩んでいるウィディ・・・
今作はウッディの今後を左右する作品なんだと、途中で気が付いた。
結論を言うと、私はこの作品を認めたくない。
「何がおもちゃにとっての幸せなのか」
前作で答えは出たはずだ。おもちゃは大切に遊んでくれる子供たちのためにあるんだ、と。
だから大好きなアンディの元を離れても、新しい持ち主ボニーとともに生きていくんだ、と。
なのに、ラストのあの決断が私には理解できない。
世界は広い、子供はたくさんいる。。。いやそんなこと当たり前ですよ。
その世界の中で、おもちゃが持ち主の元を自分の意志で離れていくのは、どうしても納得ができない。
ボニーに遊んでもらえなくなったから?
自分よりもフォーキーの方が大切だから?
いや待て、そうかもしれないが、自分からボニーの元を離れる決断はしてはいけない。
もしアンディがいつかボニーを訪ねてきてウッディを失くしてしまったことを知らされた時、アンディはどんな気持ちになるのか。
ボニーが悪いんじゃない、ウッディは自分の意志で離れたんだから。
前作3で
「約束だよ。みんなを大切にしてね。僕の宝物なんだ」と約束したことはウュディ達にとっても重要な約束ではないのか?
間違いなくアンディは悲しむ。。。
それを想像してしまい、初めてトイ・ストーリーを気持ちよく見終えることが出来なかった。
今作の制作側の意図もわからなくはないが、でもダメだろ。アンディとの約束を反故にしては・・・
今作だけで見れば、楽しめる作品なのかもしれない。
しかし、『トイ・ストーリー』という偉大なアニメーション作品として20年以上愛されてきた歴史がある。
過去作を無視することは決して出来ない。
と私は思う。もちろんあくまで個人の感想です。
とても残念は気持ちになってしまった。