ドント

ナイトクローラーのドントのレビュー・感想・評価

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
4.4
昨年の劇場鑑賞に続いて再見。やはり最高で最悪の傑作。
面白いのは主人公ルイスはバッチリ非倫理的な行動を幾度もとりながらも決して世間とは敵対しない点。そういう意味ではアンチヒーローでもヴィラン(悪)でもないし、もちろんヒーローでもない。彼は世の中が求めるネタを追いかけて捉えるだけの意識高い系マシンで、そういえばギラギラした目つきはカメラのレンズそっくりである。彼が破滅しないのは結局世間が彼のような存在を容認どころか必要としているからだ。
夜の闇を基調として青と赤が印象的な引き締まった映像、異様なテンポのよさ、何よりギレンホールらの物凄い演技が絡み合う極上の悪夢の寓話。いや素晴らしい。ウフフ。
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