Kuri

ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたちのKuriのレビュー・感想・評価

3.6
セリフがほとんどない上に登場人物たちが話す言葉がすべて異なるので、なんとなくサイレント映画をイメージしながら観てましたが、やっぱり違っていて。
会話によるコミニュケーションはないけど、銃声や騒音や泣き声や歌声や嗚咽といった耳に入ってくる音が大きな意味を持ってる作品でした。

イラン人若手監督の初長編なのに、アメリカ=悪ではなく、むしろ個人としては気のいい間抜け然としてるのが面白かった。

ツンとしてる少年が実は少女でツンとしたままたまに崩れてる可愛らしさとか、
主人公の揺るぎない正義漢とか。
登場人物のキャラクターがすべて立っているので説明が少なくても見やすいし
社会を最低限の人数で描くのなど、凄くうまいなーと思うのですが、
うん、自分にはある種の日本アニメにある苦手なとこも感じてしまいました。
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