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エクス・マキナの3104のレビュー・感想・評価

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
3.8
文明から隔絶された環境下の研究所。堅固なセキュリティに守られたその中で起こる出来事。ある存在が「人」を翻弄し「願い」が叶うところも含め、森博嗣の『すべてがFになる』が想起される。

数少ない登場人物。シンプルさに基づいた美術。複雑なようでプリミティブな物語全体のテーマ。予算の関係もあったかもしれぬが、作品を拡散の方向ではなく「ギュッ」とフォーカスを絞った策がことごとく吉と出ている感じ。
古来から扱われ続けてきたテーマだけに、不必要に要素を詰め込まずほぼ正攻法で攻めたその姿勢やよし。

ケイレブ役のドーナル・グリーソンは『ハッピーアワー』の鵜飼にどこか似ていた。
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