チョマサ

エクス・マキナのチョマサのネタバレレビュー・内容・結末

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

セッション2から4まで寝てしまって見過ごしてしまった。
疲れてる時にご飯を食べるもんじゃない。観逃した部分が気になるのでもういちど観に行こうかとも思うが、あんまり楽しい映画でもないので迷っている。とりあえず全部は見てないのでスコアはつけないで書く。


この映画で交わされる会話を聴く必要があるのかどうかが気になった。難しい単語が多くて理解出来なかったり、名言の引用が多く衒学的な会話が多かったから着いていけなかったから疑ってるのもある。でも、AVAが逃げ出すためにいろいろと策を弄したのがわかるのと、AIのテストに疑問をもってネイサンをケイレブが疑いだすのを見ると、互いに会話で何かを引き出そうと戦ってるようにも見えるのがサスペンス的でいい。


ネイサンは失礼ながらなんか気持ち悪い人間だなと思った。あんな山奥で裸の女のアンドロイドを6体ぐらい作っていて、あんな実験をしてるし、自分ところの社員の表情データをパソコンから収集しているところとか頭がおかしいよな。

あと、あのアンドロイドをどうやってネイサンは一人でつくってるんだろうな。

この映画は男性対女性の構図もあると思う。ネイサンがやたら筋トレをしていてマッチョ。自分がつくるアンドロイドをわざわざセクサロイドにしていて、KYOKOに喋る機能をつけないところやAVAへの態度に彼の女性への考え方が表れている。女性を男性より下に見てるし、女性はロボットでいいって考えがあるんじゃないだろうか。

だから、最後のAVAとKYOKOとネイサンの対決が終わった後に、今までに作られたアンドロイドから部品を取りAVAが人間の姿になるのは、ようやく男性から解放されて一人の人間として女性として独立したって意味にも取れるんじゃないかな。

ケイレブが選ばれたのが模範的倫理で実際は彼がテストされてるのは、表情から彼の考えをAVAが読み取ってたのを見ると、データから人間の考えを読み取る研究をネイサンはやってたのかなって気がする。それが出来ればネイサンはさらに完璧な支配者になれるだろうし、ネイサンは支配者になりたいだろうから。

もうAVAのデザインだけで元ネタがあるにせよこの映画は画期的だと思うし、文字のフォントやエンドクレジットのデザイン、音楽の使いかたはかっこよかった。特に音楽は限界まで高くなって緊張させてくれる。山脈や渓流の風景にあの家も、ただの自然の風景なのに異世界に感じるように撮っていて、それがよりSF感を演出している。カードキーも人の顔が印刷されるのがアイデアと思う。

AVAは最終的に人間の姿の裸を見せてくれるのだけど、裸よりもアンドロイドの姿の方がエロくてセクシーだったな。あの機械の姿の方が魅力的だった。なんでだろうな。

エンディングにSavagesのhusbandstて曲が流れるんだけど、サビのhusbandsの件りがパティ・スミスのhorsesみたいだなと思った。
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