スナフキン

ミス・シェパードをお手本にのスナフキンのレビュー・感想・評価

3.4
脚本のアラン・ベネット本人の実話を元にしている本作は、舞台劇の映画化で元々マギー・スミスが演じていた作品とか。

ホームレスのミス・シェパードに対するベネットや街の人々の接し方が、日本とは違うなぁと。
お国柄なのか、キリスト教の信仰からか、お金持ちのボランタリーから来るものなのか。彼女の存在を迷惑がっているけれど、人として尊重しているところが素敵だなと思いました。

どこからみても、お風呂も入ってなくて汚らしく、気難しい、けれど時おり見せる凛とした気品やユーモアたっぷりなおばあさん役をマギー・スミスがさすがの演技力で魅せている。彼女に断られたら映画化をやめていたと監督が語っていたが、まさに彼女なくしては成り立たない作品。

福祉とか、人の生き方とか色々考えさせられる作品でした。