黒人社会を舞台に、ヒロイックな黒人主人公が活躍する大予算メジャー映画としての、まさに"ハシリ"となるであろう記念碑的な作品。
アフリカ民族主体の映画だけに、民族音楽てきなBGMも、色とりどりの衣装も美しく楽しい。
また、「クリード」のマイケル・B・ジョーダンや「ゲット・アウト」のダニエル・カルーヤ、さらにはフォレスト・ウィテカーの起用など、新旧のアフリカ系オールスター・キャストも本作の"華々しさ"に色を添えている。
そして、架空の国家"ワカンダ王国"の王位継承と主人公の成長物語に全てのベクトルが向いた一貫性ある展開も明快で素晴らしい。しかも、実は"民主的な"プロセスを経て、主人公が"真の国王"になっていくストーリー性にも"ハリウッド"らしさが滲む、興味深い作品でもある。
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