コーディー

殺されたミンジュのコーディーのレビュー・感想・評価

殺されたミンジュ(2014年製作の映画)
3.6
やっぱキム・ギドク監督の視点は面白いな〜めちゃくちゃクセあるし達観している感じもあるんやけどちょっと半笑いで憂いている感じが何か沁みる。

ある夜、女子高生ミンジュが複数の男に無惨にも殺害される。しかも事件は明るみに出ることなく闇に葬られる。しかし、1年後、事件の実行犯である男たちが謎の集団により次々と拉致され拷問されていく、、、
なんか安い展開やし拷問シーンも期待したほどの痛みは全然ない。事件の真相にも全然迫らない。なんかスッキリしないな〜って思ってたけどこのスッキリしない理不尽さ、人が殺されてもなんかよくわからん上の方の力によって有耶無耶にされちゃう現実。キム・ギドク監督の緩いけど鋭い半笑いな怒りを感じた。

韓国って国をよく知らないけど最近話題の大統領然りwこんだけドロドロな映画が多いってことはやっぱ根深いもんがあるんやろな〜映画でぐらい理不尽な奴らが痛い目あうのを観たいって思うのかな〜まあこの国に限ったことじゃないやろけどね。キム・ギドク監督のドロドロは他の映画のゲスい韓国とはまた違うし善悪の境目も曖昧なとこが意地悪やけど辛くてイイw

ただキム・ヨンミンの1人8役は意図があるんやろけど普通にわかりにくい気がしたw