NAOKI

スポットライト 世紀のスクープのNAOKIのレビュー・感想・評価

3.8
マスコミ…メディア…ジャーナリズム…
いったいなんなんでしょうか?

先週から高齢者ドライバーの暴走事故が相次いで…痛ましい…
まだ詳しくは判明はしていないが同じようなケースだと思われる…
ところが、駅前のバス運転手はその場で危険運転かなにかで逮捕されたが、池袋の交差点に突っ込んだ87歳の男は逮捕されなかった。彼が元通産省かなんかの偉い人だったもんだからネットでは差別ではないのか?とずいぶん盛り上がったみたいだ…

まぁ、その現場での二人をおれは見たわけではないから…逮捕される、されないは何か事情があったのかもしれない。

ところがこの違和感は、その後のマスコミの報道でますます大きくなってしまう。バス運転手のほうは完全に「容疑者扱い」なのに元通産省のほうは名前こそ最初は出たが局によっては名前を出さなかったり、さん付けしたりと…どうにも歯切れが悪い…

日本のジャーナリズムは大丈夫なのか?

「スポットライト 世紀のスクープ」

新聞というジャーナリズムが教会のスキャンダルと闘う実話…
「大統領の陰謀」や「ペンタゴン・ペーパー」を連想させられる映画…

神父による性虐待というとんでもない巨悪との対決…

教会ですから日本人には今一つ地味に感じる映画ファンも多いかもしれませんが…その一進一退の息詰まる攻防は手に汗の面白さ…

おれがすごいと思ったのは結末でした…
全然派手な終わり方ではないのです。
しかし、実に映画的でおれは深く感動しました。面白かったです。
ジャーナリズムの力を目の当たりにする事が出来ました。

冒頭の暴走事故…やはり続報が知りたくて報道番組を見る…
トップニュースは皇族の女性と婚約を発表したがごたごたで延期となり海外のロースクールに留学したKさんがケバブ店に現れた!ってニュースだった…
みんな知りたいの?
このかた一般人だしおれは全く興味ないのだけどトップニュースということは世間の人々は一番知りたいことなんでしょうね…

その後、暴走事故の続報では元通産省は名前も出されることはなく87歳の男性としか言われなくなってた…

日本のジャーナリズムは大丈夫ですか?
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