hayato

スポットライト 世紀のスクープのhayatoのレビュー・感想・評価

3.9
【真実を暴くために行った新聞記者たちの正義。】

★名台詞

バロン『Sometimes it's easy to forget...that we spend most of our time...stumbling around the dark.
Suddenly a light gets turned on and...there's a fair share of blame to go around.』

(私達は毎日闇の中を、手探りで歩いている。そこに光が差し込んで初めて間違っていると分かる。)

間違っても良い。過去の事はしょうがない。今を大切にしようという新局長の優しい言葉。

《ストーリー》◎
《演技》○
《音楽》△
《展開》◎
《笑い》×
《感動》◎
《泣》×
《ハラハラ度》○

★感想

真実とは何なのか。

うそも、飾りもない本当のことだ。

教会側が悪事を隠蔽するために、やった出来事は許されることではなく、その隠蔽を記者たちが躓きながらも、真実を暴き続けてきたのが、素晴らしい。

新たに来たやり手の新局長と、それを支えた部下達、その努力に感動した。

最後のエンドロールでは、最終的に被害を受けた方々の人数と、地域の名前がずらりと出てきて、なんだか、スポットライトが行ったことがやっと実を結んできて良かった。

虐待の被害者たちはほとんどが低所得者向けの公共団地に住んでいて、頼れる人も場所もなく、唯一行ける場所が教会だった。
そんな拠り所にされている教会で性的虐待が行われていたというから、信じられない話。

この映画が素晴らしいと思ったのは、虐待の被害を受けていた力のない人たちの言葉を代弁しているようで、映画って力を持って大衆に伝えることが出来るメディアでうまく作り上げている。

自分自信、日曜教会には行っていたことがあって、牧師というのは色んな人がいる。
熱心なプロテスタントや、よく分からない人もいた。
ただ、昔はこんな性的虐待が行われていたんだろうな。

小山薫堂の
『怯まない。』
という詩にも共感が出来る。

たとえ、教会が相手であっても、どんなデカイ敵であっても怯まない。
スポットライト。
信念を持って立ち向かう人たちが素晴らしかった。
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