あざらし

怒りのあざらしのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.0
「素性がしれないって、不気味よねぇ。」

蝉の鳴く日、2つの死体がお風呂場にありました。
血だらけなのは、お風呂場だけではなく、廊下も血だらけです。
刑事たちは、暑い中を捜査するのでした。
ドアには大きな血文字で、怒りとあります。

一方、歓楽街では水商売の女の子:アイコが倒れていました。港で漁業をする彼女の父親が迎えに来ます。
もう一人の若い男はゲイです。家では寝たきりの母親の世話をしています。

惨殺事件の犯人は、山神という男。
山神らしき人物がそこかしこに出て来ます。
さて、誰が犯人の山神なのでしょうか?

さすがに映画とあって、いま、旬な俳優がたくさん出てくる映画です。
その旬な俳優さんの演技合戦の映画としても面白いです。
若手の演技派といわれている俳優さんが多いですが、綾野剛さん、妻夫木聡さん、広瀬すずさんの演技がとても良かったです。

犯人探しだと、一人の容疑者を追う形のストーリーが一般的ですが、この映画では怪しく素性の分からない人物が3人出て来ます。

その3つのストーリーからなる進行が斬新で、また面白いです。

「お前だって、ただビビって見てただけだろ。」
あざらし

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