このレビューはネタバレを含みます
特撮系は映画もテレビも全くもって観ないし、予告編を見てピンと来なかったのでこれまでスルーしてたのですが、周りの評判があまりにも高いのでイヤイヤながら(?)劇場に。
普通このパターンはハードル上げ過ぎてガッカリ、になるのですが、実際観て納得。邦画における新しい群像劇が生まれた感じですね。
事前プロモーションであえてこの中身を明かさなかったのも素晴らしい。僕が騙されたように、あまり構えることなく観に行って奇襲を食らった人も多いのではないでしょうか。あと主題歌もないし。このやり方通した製作陣の力はすごい。監督の樋口さんなんかは、進撃がコケてるのでプレッシャーは強かったと思いますが、会社含めて天晴れですね。
僕的にケチをつけるとすれば、オタク的ディテールを除いても、作品を楽しむための前提情報が多過ぎるというところでしょうか。海外にこれを持って行ってどういう評価になるか興味深いですね。
ちなみに、映画を観ていて頭に浮かんだ作品は「エヴァンゲリオン劇場版」(旧)「機動警察パトレイバー 2 the Movie」「寄生獣」(コミック)でした。
あと、一緒に観に行った人は、映画ファンだけどエヴァンゲリオン他庵野作品をほんとど観てない人で、むちゃくちゃインパクト強かったみたいです。その意味では、僕はちょっと「慣れていた」のかもしれません。
あ、僕的には続編なしでお願いします。
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日本アカデミー賞取ったので、期間限定で再上映やってたので二回目観ました。
一回目の時より冷静に観れて純粋に楽しめました。
あらためてみても、やはり細部への拘りとか演出、それにより生まれるテンポの速さは他の映画にないユニークなものだと思います。ただ、庵野作品を一通り観た人間としては、アニメーションでやったことを実写でもやってる、という印象も強いですけど。
今回はじめて観た知人の感想は「これ、パトレイバーやん」確かに。自分も一回目そう思いました。 震災とかそういう時事的な要素を抜くと、そんな感じですよね。あと、やっぱりこの映画は首都圏、特に京浜地域に住んでたり働いてたりしてる人と、そうじゃない人でだいぶ感想に差が出るんじゃないかなと思います。ダメなことではないけど限界がある、みたいな。
個人的には、石原さとみさんとか市川実日子さんみたいなアニメっぽい役はない方が好き。