とうるうまん

シン・ゴジラのとうるうまんのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.5
日本の、災厄たる、『ゴジラ』の帰還

核の影響で目覚めたゴジラが日本を襲う
人類はどうするか

初代『ゴジラ』は大衆向け特撮の金字塔というだけでなく、核兵器への明確なアンチテーゼとして怪獣を描き世界へ放たれた
かのアメリカにおいての評価すら得られたのは、上述のただの大衆映画で終わらなかったからだ

その後平成VSシリーズに代表されるような怪獣同士のドンパチ物として大衆化がより際立っていき、一回は途絶えてしまったゴジラシリーズ
アメリカで始まったリブートから、これこそ日本のゴジラであると明確に示してくれた作品

驚くほど初代ゴジラを踏襲しており、なおかつ「現代日本にゴジラが現れたなら」を精密に描写している

世界に浸透する作品というには台詞が多く、官僚的なシーンが日本的すぎるが、だからこそ今の日本のゴジラとして究極の映画になったと思う

怪獣映画は邦画の至宝の1つである