ジュリー

ボーダーラインのジュリーのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
4.0

メキシコとの国境沿いで起きている麻薬戦争の闇を、衝撃的かつリアルに描いたアクション映画。麻薬カルテル殲滅作戦に召集された、女性FBI捜査官ケイトをエミリーブラントが演じています。

暴力と死が生活と隣り合わせの現実を目の前にした優秀な捜査官ケイトが、正義を振りかざす柔い人間に見えてしまいます。街中の無数の死骸、直立不動の死体の内壁、地獄絵図な麻薬の街の現実を、ケイトに近い視点で見ることになります。

作戦を指揮する捜査官(ジョシュ・ブローリン)も謎めいたコロンビア人(ベニチオ・デル・トロ)も強者過ぎて不気味。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の臨場感たっぷりの演出と名優たちの緊迫した演技が、この映画を重厚な感じにしています。「ブレードランナー2049」も見てみたくなりました。
ジュリー

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