ジュリー

ドリームのジュリーのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.6
権威に物申し、権利をつかみ取っていくアメリカンドリームが、このタイトルの意味でしょうか。そうだとすると、原題” Hidden Figures”よりも良いタイトルだと思いました。

この成功の裏には、多くの黒人女性たちの努力がありました。当時の宇宙開発人員というと、何となく白人男性をイメージしがちですが、それは女性職員たちの活躍が、いままで積極的に語られてこなかったのが原因なのでしょう。この現代で、これを知らずに来たのは驚くべきことです。映画を見ると、性差別や人種差別が現在よりもはるかにはびこっていた当時の社会状況のなかで、これ程までに頑張れた彼女たちはまさに奇跡だと思いました。

彼女たちの成し遂げた業績は、本当に偉業中の偉業といえるものだったということに気づかされます。踏み出した一歩は、飛躍へとつながるのだという良いお手本です。

多数派じゃなくても、差別を受けるような環境にあっても、力を尽くしてやり抜くことで、偉業を成し遂げられるという実例を教えてくれます。みんなに、私にも新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれました。
ジュリー

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