ばーどイヌサンローラン

ネオン・デーモンのばーどイヌサンローランのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
3.2
今やお姉ちゃんより引っ張りだこのエル・ファニングがお人形さんのようにキュート。



なんだけど…



怖いっ、怖いっ…、怖いよ〜




イマイチ、観念的で分かりずらい作品が多いニコラス・ウィンディング・レフン監督作品にしては、分かりやすいのではないだろうか?



誰をも一目で虜にしてしまう美貌の持ち主の主人公がファッションモデルとして成り上がっていくサクセスストーリー?




かと思いきや、途中から…





地元ではチヤホヤされて、わたしが一番よ!って思っていたのが、覆されて、現実を直視できない、いや、直視して、ありとあらゆることをするのだ。整形なんて朝飯前?そして…、アイツさえいなければ、ってことで、殺してしまう?ひゃーっ(゚o゚;; 安直だねー、この間の『マッド・ドライヴ』といい、簡単に目の上のたんこぶを始末してしまう!




美に対する執念、執着が引き起こすホラーのような現実離れしている美の世界をネオンのような色鮮やかでクラクラするような色彩美でファッション業界の闇を描いてる。美のためなら命さえ投げ出す覚悟のモデルたちのバチバチなバトルは、ここまでするかと、ちょっと滑稽だったりもする。




努力には限界があり、女には賞味期限があり、結局、もってるヤツには敵わない?なんて残酷なんでしょう。でもそれが現実?女の嫉妬や妬みが歪んだカタチで現れたアートを切り取ったホラーのようなサスペンス。



キアヌ・リーヴスの使い方が贅沢だし、山猫までもが寄ってきちゃう主人公ってなんなんだよΣ('◉⌓◉’)