ひでG

エール!のひでGのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
3.9
「ゴーダあいのうた」を観たい!
これから観れるかな、、

そのオリジナル版だということ。
フランス映画なんだね。

良い映画です!
分かっていながら、終盤は心地よい涙がぼろぼろ落ちました。(オヤジ泣く😅)

登場人物がみんないいね。

主役のポーラ。
良い子の土台がちゃんとある子。
だから、毎日の生活に、これでいい!って自分に納得させて、思うようにしてる。

家族が大好き、仕事も嫌いじゃない、

でも、これでいいのか、私にしかできないことはないのか、、

良い子だからこそ、悩むんだろう。

お父さんもお母さんも弟くんもお茶目で
可愛い利己主義。

この作品の良さは、
障害を持った人たちも、パーフェクト善人者として描いていないこと。

かなり勝手だったり、エッチだったり、
そこが笑っちゃう

そんな家族の出っぱりみたいなところを
みんなポーラが請け負ってくれていたんだよ。

聴覚障害がテーマの一つだからこそ、
ポーラの歌をどう見せる、聴かせるかが、この映画の見どころであり、評価のターニングポイントだったんだけど、、、

やっぱり、うまいわ!
いいわ!

最初にあの音楽の先生が
「きみには才能がある!」て、ポーラを
強引に誘っていたとき、
正直、「ん、、?」て思っちゃっていた。

「マルキドサドがなんちゃら♪」て歌、
あんまりうまいとは思えなかった。

声や歌が素晴らしい的な映画って、難しくて、

画面上から聞こえてくるが歌声に、観客が
「それほどじゃないんじゃない?」て
思っちゃうと、もう先に進めなくなっちゃう。

(日本のメジャー映画でも、そーゆーのたくさんあるんだろうね、洋画でも犬の再生作品のパート2で、主人公の女の子が歌手志望の設定だったけど、「この歌声で?」て思っちゃたら、その後ダメだった、、てように、、)

でも、ポーラが歌う後半の2回のシーンの
観せ方、聴かせ方が実にうまい!

どー上手いかは、観てほしいし、
観た人と共感したいな、

ポーラが一番聴かせたい人たちに
その人たちの聴覚、いや、感覚全部に
どう訴えかけているかが、ちゃんと描かれているということ。

ポーラが聴かせたい人たちのその奥に
私たち、観客もいて、

その「歌う→聴く、届ける→届く」の関係性に、私たちは感動するのだと思った。

決して、美人タイプじゃない、ちょっぴりふくよかなポーラが、可愛くて、愛しくて

心から頑張れ!って、画面を通して
エールを送ります!贈ります!
ひでG

ひでG