スティーヴン・セガール×バイロン・マン 3部作の3番目にあたる今作は、裏社会で往年の岐路に立つセガールが、人生への贖罪の意味で人助けに命を賭ける。バイロン・マンは今作も彼の相棒として、プロとしてその案件に関わり続けるというのが大まかなあらすじだろう。
僕はこのコンビが大好きで、それはなんといっても「〜聖戦」が素晴らしすぎたからに他ならない。
往年のセガールは太りすぎてキレがなくなった、という見立てをする人も多いし、それは一概に否定はできないけど、そもそもセガールのアクションは「合気道」が基本なので、動く必要がない。
ジャッキー・チェンやジェイソン・ステイサムのような「動」のアクションではなく「静」のアクションがセガールの基本なので、むしろ大きくなった身体を必要最小限に動かす往年のほうが、圧倒的さが増して僕は好きだったりする。
けど、それではアクション映画として「同じバトル」が延々繰り返されることになり、現にセガール映画というのはそういうものだと、観てるこちら側も理解したうえで観るのが恒例だった。そこに現れた「動」のアクションを魅せてくれるバイロン・マンとのコンビが、僕は大好きだ。
そういう意味でも、今作はセガールの映画というよりバイロン・マンの映画として観たほうがいいと思う。
アクションの数もそうだし、見せ場もピンチも与えられたバイロン・マン、そして完全無敵のセガールが来たらもう終わり、という「わかっちゃいるけど、やっぱ強いなセガール」感を味わうことができるので、個人的には大満足の一本だった。
敵役で登場したジョシュ・バーネットも良かった。
配置が素晴らしいというべきか、最後のDDTを繰り出そうかとする場面は今作の見所のひとつだと思う。
ただ、この映画を楽しむためにはどうしてもセガールという人物像と、そしてバイロン・マンとのコンビを知っていることが前提、という話になってしまうので、評価スコア自体は低めにしておくことにした。
詳しい映画の書評に関しては「カミヤマ」さんによる下記の記事が完璧に書いてくださっているので、そちらをご参照いただきたい。
https://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-11996784119.html
ブログ:三角絞めでつかまえて
いつか、セガール映画をまとめた総評みたいなの、書いてみたいな。