ものすごくつまらないというわけではないんだけど･･･周りの評価が高い(特にホラー好きな人からの評価)し、個人的に韓国映画はハズレが少なくかなり打率の良い印象あっただけに、すこし残念な視聴となってしまった。
観る前のハードルを高くしてしまったという自覚はない。そもそもホラー映画は大衆エンタメだと思ってるので、いろいろツッコミ所あっても許せるし、今作もそういう意味では許せるとこはちゃんと許すことができた(偉そうでごめんなさい。
ただ、面白いかと訊かれたらうなずくことはできない。なんていうか、心に刺さるものがまるでなかった。
登場人物たちがどう見たってお調子者大学生感のある配信者たちなせいで、彼らに感情移入も「助かってほしい」という気持ちも湧かないぶん、怖さも半減してしまった。
駄作ホラーにありがちな前半のまどろっこしい導入もちゃんとあって、いいから早くホラー要素ガンガン来てくれよと苛立つ。
唯一良かったなと思うのは、終盤で各々が悪霊？に取り憑かれる表現。あれはまあぞくっとする怖さがあったような気もするけど、観てて「別にこの人たちが悪い目にあっても自業自得だしなあ」とつい思ってしまった。なんかごめんなさい。
「廃墟になった精神病院」っていう設定も活かしきれてない感がすごかった。牢屋的なところがあって昔患者たちが虐待されていた凄惨な現場跡があったりしたら、その場所設定の意味もあったろうに、全然そんなことはなくてただ霊がいて、そこに行ったら帰って来れた者はいないという病室があるだけ。
それ、別に精神病院じゃなくてもふつーの廃墟でできたよね。
※いちおう、霊の噂として精神病院的な事件が起きたことが前半で言われてたりするけど、それだけ。
▪️▪️ネタバレありの感想▪️▪️
最後らへんでリーダー格の男の子が自ら撮影に向かうけど、あの子はもーちょっと酷い目にあってほしかったな。人気やお金に目が眩んだ配信者の成れの果てを、映像として魅せてほしかった。呆気なくやられて終わりで、そこもなんか冷めた。
あと、あの終わり方っておそらく「そもそも配信そのものが始まってなくて、数万人もの視聴者がいたってのも霊による幻覚だった」って把握でいいのかな。そこの表現ももっと上手くやってほしかった。
最後に内容とは別の件について。
今作の撮影にも参加されていた、監督の弟さんが亡くなられたとの追悼文がありました。この場を借りて、謹んでご冥福お祈り申し上げます。
