ぐるぐるシュルツ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのぐるぐるシュルツのレビュー・感想・評価

4.5
スターウォーズシリーズの面白いところは何回も何回も歴史を繰り返すってこと。

宇宙船への侵入も裏切りや真相も。

見る度に、これはまんま何作品目とおんなじだ!って、興奮する。

今作もしっかりそれがあった。

そうそうスターウォーズって少人数でゴタゴタ冒険したり、急に地の利が出そうな場所でライトセーバーチャンバラ始めたり、ガッツポーズしたくなるドッグファイトだったり、真実を知れば飛び降りたくなったり、
そうそうそれそれ!!が詰まっていた。

〜〜〜

血統と善悪の多様性と
孤独。

まさに現代の今の今の最先端の問題に
向き合っていて、
ただの昔の刷り直しではなかったと改めて感じた。
スターウォーズが持つ作品の力を
他でもなくクリエイター達がめちゃくちゃ意識して、
頑張ってメッセージ載っけていってる感。
そういう同時代的な言及に、
凄いなぁと静かに感動していた。
皆頑張ってるなぁ。

〜〜〜

そして、最後のシーンで感じたことは、
人によってはたかだか映画かもしれないんだけど、こういう創造と想像の40年のちょっとした歴史を、でも自分の人生より長い歴史をこういう形で体感できたのは、自分の中では結構価値があるなぁってこと。

新シリーズはたしかに商業的ポリコレ意識しすぎのディズニー感満載かもしれないけれど、
それで興奮もしたし、感動した。
これから僕らはこの延長線上で、資本主義的オートメーションの中、ハイハイどうせこれ好きなんでしょを食わされていくことも多くなるのかもしれないけれど、
ギリギリそれとは違う何かを感じて見つけられたような。

40年の「歴史」とクリエイターと鑑賞者の個人的「愛着」が鍵なのかもしれない。

〜〜〜

小さい頃から夢中だったと思い出させてくれる作品。
リメイクだって構わない。
それじゃあ、今僕らは、
こんなにもワクワクドキドキするような、
次の時代のための種を
どれだけ植えられているっていうんだ。
僕は。