10円様

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの10円様のレビュー・感想・評価

3.8
当初ディズニーは本作の初動収入予想を1億4000万ドルと立てた。これはスターウォーズフランチャイズとしては大袈裟に言っても控えめな数字である。「フォースの覚醒」「最後のジェダイ」の収入からするに2億は超えるだろうとアナリスト(私)は思った。しかし蓋をたければ予想額を若干上回る1億7000万ドルだが、スカイウォーカーシリーズを締めくくる数字には些か物足りない気もする。なぜディズニーがここまで弱腰を見せた理由はやはりエピソード7.8の完成度ではなかっただろうか。いや確かにこれまでのスターウォーズを熟知している人であれば所々に感動があり、点と点がつながる瞬間だとか、ルーカスへのオマージュも分かり涙ものだろう。しかし実際は「フォースの覚醒」デビュー者もいたり、スターウォーズ自体を理解していない人の方が多いと思う。観客を置き去りにした感をディズニーも読み取ったのではないか。

実際私は理解していない方である。あの物語は空中戦や白兵戦がすごい面白く、その迫力は70年代から変わっていない。そこに求めるライトなファンなもので実は真の醍醐味である政治的や人物の相関図など全く頭に入っていないのである。それもそのはず。全てを理解するには公式設定資料やアニメ、更にはゲームまでやらないといけない。映画だけで完結させられる小さな物語りではない。

ただ私は今作は前作に比べてかなり楽しめた。なんかフォースと言う名の魔法みたいな能力がバンバン使われているのは気に食わなかったが、またフィンとローズの関係どうなったんだ?とかそもそも「スカイウォーカーの夜明け」ってタイトルがこじ付けすぎないか?とかあったんだけれども。ここでアレが出てくるのか!カイロレンにアレを渡すのか!とかJJが何とか立て直してくれた要素はある。

まあ、これで一旦スカイウォーカー家の物語りは終わるが、次作は完璧ディズニーのやりたい放題スターウォーズが出てくると思う。それが吉と出るか凶とでるか…まあ何が出ても劇的には足を運びます!
フォロワーの皆様、明けましておめでとうございます!今年の最初のレビューは今作で良かったです😊
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