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さらば あぶない刑事のblacknessfallのレビュー・感想・評価

さらば あぶない刑事(2016年製作の映画)
3.4
主演が同じで続いたシリーズではダイ・ハードを抜いて世界最多本数なんだって。
そんなに作られてたんだ?二本ぐらいは観た気がするけど笑
これがファイナル作みたいな。

あぶない刑事は中学生の頃やたらと再放送されてたから見てた。
何も知らぬガキのくせに生意気にも、バブル的な華やかさがいやだけど、それなりにおもしろいから見ちゃうよなぁ、とか思ってた(ムカつくガキだ笑)。

これはシリーズの集大成なんでテレビ時代のお約束をガチッと入れ込んであるんで、懐かしい、そしてそこそこ楽しいあぶ刑事を楽しめる。おれみたいなさして思い入れのない人でも笑

とは言え、月日が流れてるから変化もある。署長がタカとユウジの後輩の仲村トオルになってるし、他の同僚の面々も部署が変わったり、退職してたりで。
それをうまい流れで物語に絡ませて見せ場作ってた。ファンムービーとして正しいよ。

同僚だったパパさんて刑事は退職して飲み屋やってるんだけど、このパパさんの俳優さん、今やってるか分からないけど実際スナックやってたんだよ。
阿佐ヶ谷で友達と飲もうってことになって、目についた店があったから何気に入ろうと思ってたら閉まってたんだけど、後ろから「お客さん、今から開けるよ」て声がして振り向いたらパパさんだったから驚いた😂
「あぶ刑事のファンです!」「お店があるって聞いて飲みに来ました、お会いできて感激です😆」とわざとらしいぐらい(実際わざとだし笑)に感動的に言ったら、ガンガンつまみをサービスしてくれた笑
いい人だったんだな笑

それはともかくファン・ムービーとして楽しい映画ではあるんだけど、年月の弊害が目立つとこもあった。
他の刑事達が年齢を重ね立ち位置がリアルな感じに改変されてるのに、セクシー・大下とダンディー鷹山は定年間近で、今だにあの頃と同じポジションでコンビで最前線でやってるから、そこがどうしても浮いた感じになってしまってた。
なんだろう?これ?例えるなら"レオン"とか読んでて、年を取ってもヤンチャを忘れないちょい悪な俺、仕事も恋も若い奴らに負けてないキリッ、的な勘違いした初老の痛々しさが強く出ていて、そこがけっこうキツかった、、笑

特にダンディー鷹山の舘ひろし、ノリは完全なあの頃のタカな演技でがんばってるなぁって微笑ましく痛さも楽しめてたんだけど、最愛の恋人、最後の事件を片付けたら2人で暮らそうと誓ってる相手が菜々緒なんだよ。年齢差に無理が、、
この2人のラヴシーンやデートシーンがヤバかった笑
恋人ってよりパパ活に必死なオヤジにしか見えないんだよダンディー鷹山😂

愛されたシリーズだからお約束や"あの頃"をトレースするのは大事だけど、まんまやっていいこととダメなことがあるんだよ!

反面、浅野温子はあの頃のままの変なコスプレとエキセントリックな言動のコメディ・リリーフキャラなんだけど、これにはそんな痛々しさがなかった。初めからリアリティーを無視した役だったからか?
あの年で甘ロリっぽいコスプレしたことに敬意すら感じってしまった😂
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