乃木坂に受かったのはゴールではなく、むしろこれから始まる辛い辛いスタートへの始まりだった。
大人達(運営)は次から次へと仕掛けてくる。ファンに新しい刺激を与え、飽きさせないために。
つまり、メンバーを苦しめているのは新しい刺激がないと飽きてしまうファンが原因である、とも言えるのだ。
大人達も次々と試練を与えるのは、若さならではの光輝いている時間はとても短い、と知っているからだとも思う。
大人達が決めた大まかな道筋に、メンバー達の努力と苦しみと悲しみと成長が合わさって、思いもしない物語になる。アイドルを応援する醍醐味はそこにあると思う。
数百人のライブハウスから数千人のホールへ、聖地武道館、そして何万人というドームへ。
そんな物語を共に歩いたファンは、自分の叶えられなかった夢をメンバー達に叶えてもらった満足感でカタルシスは頂点を迎えるのだった。
自分の中の汚れた部分とまだかすかに残っているピュアな部分が交互に刺激され、感情がグワングワンに揺さぶられた。
メンバーの成長を見守ったファンは、その成長を見守ったことに満足して少しずつ遠くから眺めるようになる。そして、またこれから成長を始める新しいグループを応援し始めるのだった…。
最後はあくまでも自分の経験談です。
とても良いものを観ました。
泣いちゃったな!