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悪党に粛清をのp99のレビュー・感想・評価

悪党に粛清を(2014年製作の映画)
3.8
静けさと銃声が響き渡る荒野で、肉親を殺された男が復讐を誓う。あとちょっと時間がズレていれば、隣の馬車を選んでいれば、すぐに引き金を引いていれば、こんなことにはならなかっただろうに、一つ一つの決断が悪い方へ悪い方へ主人公を引っ張っていく。

運命からは逃れようがない。だんだんと彼のことを慕う人も少なくなり、そして裏切られる。孤独と絶望感でいっぱいになる。

しかし、復讐を誓う男は一人だけではなかった。悪党にも肉親はいて、悪党も哀しみを感じるのだ。悪党は悪党の論理で哀しみを紛らわす。他人を自分の絶望に巻き込みながら。

正義と悪との境界は曖昧だ。恨みで人を殺す両者は実は似ている。違いはなんだ?
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