このレビューはネタバレを含みます
好きな俳優さんが出てたのと、巷で話題だったので視聴。めっちゃ愚痴ります。
ツッコミどころが山ほどあって、ある意味飽きない。ただどーーーーしても頭にノイズが入る部分として、神様はほとんど白人であるのに対して召使いや奴隷は有色人種が多いこと。これは色んなところで批判されてるけどね。
あと主人公が泥棒であることに誰も何も言わないし、結局お咎め無し。それはちょっと倫理的にどうなのだ？特に義賊って訳でもないし、ヒロインは盗品と知ってるドレスを嬉々として着ちゃうし。そもそも主人公が泥棒である必要あった？
細かい時代考証とかは100歩譲って「神話だから」で多少は目を瞑るとしても、所々で理解の浅さが目立ってしまう。室内装飾とか獅子殺しとか、だいぶギリシア要素混ざってる気がするし、冥界の審判が天秤を使うくだり、あれ「真実の羽根より重いとだめ」なはずなんだけどなぁ……
広告で散々謳われてたキーアイテム《神の眼》はただの望遠レンズで、《スリル満点》の「宝物庫のトラップ」「ピラミッド」「スフィンクス」は画面に5分くらいしか映らなかったと思う。
なのに2時間も尺あるの、絶対に仲間集めたり徒歩で移動したりしてるからでしょ。というか歩いてるシーン多くない？ホルス以外の神様も動物になれるんでしょ？
いやまぁだとしても(そしてこれは個人的な意見なんですが)、変身した姿がダサい！！一般人が力をつけたならいざ知らず、神様なんだからデザインもうちょっと洗練させようよ〜。そして神々固有の能力や個性が全くと言っていいほど活かされてない。最後、あれだけ神器を揃えたセトに片目のホルスが勝てた理由が一切わからない。
全体的な設定だけナレーションでポーンと投げておいて途中から整合性が合わないところとか、登場人物が特に人間的成長をしないのでカタルシスが全く無いところとか、完全にエジプト要素どっか行っちゃってるところとか、ずっとモヤモヤしたままエンディングを迎えてしまった。
うーん。個人的にはイマイチだったなぁ。
