ディビッド・テナントさん目当てで観賞。
スコットランドの風景が美しい‼
でも大人たちはどこか歯車狂ってる。主人公子供3人の壊れかかった両親の仲、父の兄とその妻。
おじいちゃんも色んな経験の中で失ったもの・取り返しのきかない出来ごとがあったんだと思う。おおらかさに混じる影はすべて受け止めざるを得ない覚悟が含まれているように感じた。そんなおじいちゃんが乗り越えられないのがお兄さんの死。
だから、おじいちゃんの最後の様子は安堵を覚えました。
物語はそこからなんですが。
子供3人がイキイキしてて素敵です。
両親が元の鞘に収まるなんてことはないけど、お互いの子供への愛情が染み渡ってきました。
お兄さんもよかった。
おじいちゃんの誕生日パーティーを盛大に企画する見栄っぱりだがおじいちゃんの死に対する動揺、妻の奇行を知った時の表情、弟との意地の張り合い、人間くさくて憎めない。ディビッド・テナントさんはここぞと言う時に挫けてしまうだめんず。息子を庇おうとして突っ込まれて立ち往生、葬儀の挨拶も泣き崩れてぐじゃぐじゃ。でもそれがとっても愛しいです。ドクターフーの俤が風貌にあるから余計にかわいく思えてしまいました。
爽やかな風に吹かれたような気持ちになれました。