シネマJACKすぎうら

ゴーストバスターズのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)
3.7
1984年に制作された同名映画のリブート作品。旧作はビル・マーレイ&ダン・エイクロイドのお笑いセンスへの依存度が高いドタバタしゃべくりコメディだった。一方、本作はコメディ仕立てではありながらも、本格的なSFスペクタクル大作に仕上げられてる感がある。

主人公の女性四人は、「サタデー・ナイト・ライブ」等で活躍するなど、本国アメリカでかなり人気のあるコメディエンヌ。劇中のマシンガン的な会話の応酬も、アメリカに住む人や英語がネイティヴな人ならもっと笑えるんだろうなぁ、、と感じる場面も多々(笑)。 (逆に言えば、アメリカ人にとってはギャグ面でも旧作を凌ぐ、テンコ盛りの一本として映るのかも知れない。)

ただ、ゴーストとの決闘シーンは旧作よりも見せ場がタップリあり、四人のキャラを活かすべく計算されたアクションもありで、見応えは十分。懐かしい”お化け”キャラもグレードアップして再登場するなど、旧作ファンへのサービスにもヌカリがない。

また、旧作の主要人物の面々が超脇役で顔を出したり、さりげなくセルフ・パロディなシーンが挿入されたりと、なんやかんやで楽しい。クリス・ヘムズワースやアンディ・ガルシアなど”無駄に(?笑)”豪華キャストを配してくる脱力系センスにも好感。

日本のゴジラ等にも言えることだが、リブート作として”既に確立されたブランド(トレードマークやネーミング.etc)”の根拠を後付けするようなシークエンスを作るのは意外と難しい。ともすれば、白々しく、言い訳がましく映ってしまうから。ところが、本作については”その取り組み”が、何ともお茶目な空気とオフザケ感を醸して成功している。

※出演しているネット番組でも本作を紹介させていただきました!

https://youtu.be/k-MUuioRlJQ