SAVE

ソムニア 悪夢の少年のSAVEのネタバレレビュー・内容・結末

ソムニア 悪夢の少年(2016年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

悪魔(エクソシスト)系ホラー映画大好き野郎こと、私。
夢を具現化する少年と、彼に付きまとう「キャンカーマン」。完全に「悪魔と、悪魔に取り憑かれた少年」という視点で観ていましたよ。
だから完全に騙されて、終盤の展開で涙腺崩壊。
「妙にシンプルで、気持ち悪いデザインのクリーチャーだな…」とか思ってて本当にごめんなさいキャンカーマン。すげえ良く出来たキャラクターでした。

ホラー、というよりはダークファンタジー寄りで、恐怖表現も古典的なびっくり系。それだけ観るとほとんど怖くないです。ホラーとしては弱い…かと思いきや、シナリオが上手い。
前半、本当に綺麗で幸福なシーンが続きます。夢を具現化する魔法のような力を持った少年により、実の息子を不慮の事故で亡くした夫婦が素晴らしい、まさに夢のような体験をするのです。色とりどりの蝶が舞う映像は、息を呑む美しさ。
この「ファンタジー」な体験に慣れ、この映画のジャンルを視聴者に完全に忘れさせた頃。
そこでようやく「ホラー」が畳み掛けてくるんです。
このギャップにまたやられました!最近観た映画の中で1番恐怖を感じてしまった…。

シナリオ構成が本当に絶妙なので、私みたいに騙される人は、途中何度も騙されて、そしてラストの衝撃の展開を迎えることが出来ると思います。
久しぶりに傑作に出会えたと思えました。大好きです。
SAVE

SAVE