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オテサーネク 妄想の子供のSAVEのレビュー・感想・評価

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)
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アマプラでやたらオススメにあがってきたので観てみたら凄く好きなタイプの映画だった…

不妊に悩む夫婦の元にやってきたのは切り株で出来た赤ん坊。よく泣きよく食べるその赤ん坊は母親の愛情を受けてすくすくと大きく育ち、やがて人喰いの化け物になってしまいました。というお話。
以前観た映画「アリス」のヤン・シュヴァンクマイエル監督作。口元ドアップなカメラワークと気味の悪いストップモーションが今回も際立ってました。

チェコの民話(おとぎ話)を、性と食をテーマに監督お得意の気持ち悪い手法で煮込んだどろどろのスープのような作品なので人によっては受けつけないと思う。私個人としてはかなり好みだったので終始ワクワクしながら鑑賞しました。
とりあえず、オチーク可愛い!
理性の無い人喰い怪物かと思いきや、ダメなことは叱ったらやめるし、食事前に手を洗うことを教えたらきちんと守れる良い子なんだよな〜!ただ愛情を注ぐだけでなく躾をして、あの食欲さえ何とかなれば夫婦と幸せに暮らす未来もあったのかもしれないな…とか思ったり。

結末も、あのタイミングでエンドロールなのが最高。「アリス」を観た時はそこまで響かなかったのだけれど、アリスも含め監督の他作品も観たくなった。
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