Aya

ぼくらの家路のAyaのレビュー・感想・評価

ぼくらの家路(2014年製作の映画)
3.4
ハーコーですやん!
子役の演技がとにかくすごい。
原題「JACK」

主人公ジャックは10歳。弟とシングルマザーの母と三人暮らし。
母はまだ若く魅力的で子供達にもとっても優しいけれど、友達と遊びに行ったり男を優先している。
ジャックはその分家事を担い幼い弟の面倒を一身にみる。

しかし行政の取り決めにより、弟は母親と暮らせるが、ジャック自身が施設へ入らなければいけなくなった。
そこで経験する森での生活、いじめ。
ある日、自分のしてしまったことをキッカケに施設を飛び出し、なんとか3人で暮らした家に帰ってくるが・・・。

おかんが帰ってこないんですわ。
弟も超不憫だし、おかん友達にもキレられてるやん!ていう・・・。
この兄弟が家には入れずいかにサバイブしながらおかんを待つかって話。
あのコーヒーショップのシーンとかリアルだわ・・・。

何と言ってもジャックです。
何度家に行っても、おかんはいない。
その度に絶望する姿がほんとかわいそう。
ずーっと寝ている弟の面倒を見ながら友達への義理も果たす。
だからわりとずーっとしかめっ面なんですね。
そんな彼が満開の笑顔を見せたと思ったら・・・。
大人になっちゃったよね。
あの決断は子供にはできない・・・。
なまじっかおかんが目に見えて悪い母親ってよりはネグレクト気味で一緒にいるときは優しい人なだけに余計。


いつも使ってた伝言方法の使い方も良く、押し付けがましくない。
こんな小さな子ですら人の本質を見抜いて行動する。
ジャック役の子がほんとすごい!
Aya

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