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インデペンデンス・デイ:リサージェンスのkotchanのレビュー・感想・評価

2.8
おそらく前作を観てないと半分も楽しめないのではないかと思います。前作に引き続き出演されてるキャストも多いですし、その方々のご子息ご令嬢も出てきます。また、前作を想起させる場面も所々ございますので、前作を鑑賞の上で観ていただくことをオススメします。

前作から20年後に製作されたように、劇中も20年後の設定。ざっくりとした流れはほぼ同じで、地球にいらっしゃった宇宙船とエイリアンどもを退治するお話。
とは言え、映像のクオリティは格段に上がり美しく仕上がっていますし、今回の宇宙船はそれはそれはドデカイ代物で超高度なテクノロジーも装備しており、「今回ばかりは無理じゃね?」と一瞬でも思わせてくれたのは嬉しい限り。前作と同じパターンですが今回もインパクトはかなり高め。と同時に、この宇宙船初登場シーンが興奮のピークであるのも否めない。

宇宙船の侵略による数多の死者と都市の壊滅を描きながら悲劇的な深入りはせず、あくまでエイリアン退治に心血を注ぎ、"地球死守"と"人類勝利"に邁進するエンタメ路線から外れないのも前作同様潔い。こういう作品性ですから、およそ結末は予想できてしまいますので、そこまでの過程を楽しむ作品かと。
しかしながら、胸が熱くなるほどの昂りはなく、やはりウィル・スミスの不在はあまりにも痛い。今作の若手キャストが彼の穴を埋めるほどの爪痕を残せていないのも残念でならない。
加えて、女王エイリアンが登場する終盤に突如B級映画化する展開は何とも滑稽 笑。
女王の悪意に満ちた造形はそれなりに迫力はありますが、スクールバスを追いかける映像はシュールでしかない。
こんなにも高度なテクノロジーを持ちながら「背中が弱点」は克服できないもんかね 笑。
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