清掃会社のアルバイト従業員として働く岡田は、同僚の安藤が想いを寄せるカフェ店員・ユカからストーキング被害の相談を受ける。そのストーカーは、岡田の高校時代の同級生・森田だった。
不穏な空気を醸しつつも、割とゆるやかに岡田と安藤の日常を描く前半から一転、タイトルが表示されてからの後半は殺人鬼・森田の凶行が前面に押し出され、岡田達も巻き込まれていく展開が衝撃的。
森田の行いは決して許されるものではないけれど、高校時代に受けた壮絶ないじめが彼の人格形成に大きな影響を与えた事を思うと、何だかもやもやする。
原作は未読なのでわからないが、本作では岡田・森田の両者の人物描写が丁寧で、見るものに訴えかけるものがあると思った。
