怖い、怖すぎる。
ゾッとする。
いわゆるホラー的な怖さではなく、人に内在する闇深さがヒシヒシと見えてくるジリジリとした怖さ。
何となく流されるままに、事なかれ主義にヘラヘラと見過ごす人。
己の欲望に都合よく現実をねじ曲げて捉えようとする人。
抗うことより、言われるままにやり過ごそうとする人。
事が起こるまでは動かない警察も、いじめを見ぬ振りするクラスメイトも。
一つ一つの小さな『無気力』『無関心』がとてもリアルに私たちの世界に転がっているものなのに、それが積み重なって火だるまのように膨れ上がっていく後半が壮絶。
ピースは私たちのすぐ側にいくらでも転がっている。
しかし森田くんは良い役者になったなあ〜