NAOYA

ヒメアノ〜ルのNAOYAのネタバレレビュー・内容・結末

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何も起こらない日々に焦りを感じながらビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田。同僚の安藤が想いを寄せるユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一と出会うが、その後ユカから森田にストーキングされていると知らされる…


公開当時から気になっていた作品でしたが、今回ようやく観ました。
面白いと言うよりは、凄い映画観たなぁと言う感じです!
しかも、これも漫画原作だったんですね。初めて知りました。


森田を演じたのがV6の森田剛。役名と本人の名字が一緒なだけあって、ハマり役。
いや、でも役が役なだけにハマり役と言ってしまっていいのかわからないのですが、とにかく役になりきってました!
森田剛ってこんなに演技上手だったんですね。ただ、ジャニーズ的にこの役って大丈夫なのだろうか?

一応主人公の岡田。
森田があまりにも衝撃的で岡田の印象が薄くなってしまった。でも、濱田岳のごく普通の一般人感は良かったです。周りが凄過ぎたので…

ヒロインのユカは序盤が特に可愛かったです!中盤以降はベッドシーンが増え、経験人数多いしで、なかなかのやり手でしたね(笑)
演じた佐津川愛美は初めて知ったので他の作品も気になりました。

キモい先輩の安藤を演じたムロツヨシは名前は最近よく聞きますが、演技してるのは今作で初めて観ました。
キモいと言うよりはあまり関わりたくない人かもと感じましたが、意外と良い人でした!


今作はなんと言っても前半と後半で全く違う映画になるのがあまりにも衝撃的でした。
前半の少し変わったラブコメから、後半は森田の殺戮映画に。

この前半後半が変わるタイミングでタイトルが出てくるシーンはヤバかったです!一気に不穏な雰囲気に。ゾクゾクって来ました…。

後半になっての森田が当たり前のように人を殺していく。
何人殺すんだよ…と思わずにはいられなかった。
警察は何してんだよ〜と思ったら殺られてるし…。

しかし、そんな殺戮映画で終わらないのが、また凄い。
終盤の悲しい結末が何とも言えない。良い意味で。


ネタバレになりますが、



終盤に赤の他人は簡単に轢き殺していた森田がなぜ犬を避けたんだ?と思ったらラストの回想シーン。
楽しそうに岡田とゲームして遊ぶ森田。その家にはあの犬と似た犬が…。
人格が変わってもこの頃の幸せな記憶が残っていたのか、とか、この頃の純粋な岡田が変わってしまった辛さ、とか色々感じていたらエンドロールで涙が出てきました…。


多くの方のレビューに書かれていた「麦茶」の意味も分かりました。


そして、やっぱりイジメは絶対にダメですね。
NAOYA

NAOYA