NAOKI

ヒメアノ〜ルのNAOKIのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
3.9
いや、これはダメだ💦
見終わったあと少し動揺した😣

2016年…私の中で「シン・ゴジラ」と邦画No.1を争った一作…もちろん古谷実氏の原作も傑作漫画だと思いますが、ここでは「別物」として考えます。原作は原作者のもの…映画は監督のもの…

かなりユーモラスに見えるかもしれないがごく普通の男達…濱田岳とムロツヨシ…そして普通の女の子…佐津川愛美(可愛くてちょっとしたたか😁リアル)が、「壊れた人」森田くんに振り回され追い詰められる話だ。

申し訳ないけど森田剛がこういう俳優だということをこの映画を観るまで知らなかった。
「あのさー、ちょっと殺したいやつがいるんだよね~」
「壊れた人」の佇まい…存在感がすごかった💦こんな奴いそうだし、ほんとにそんな奴じゃないの?と思わせるほどの演技でしたね😁💦この人…大丈夫かな?ヒース・レジャーみたくならないよね?って本気で思いました💦

映画は、この「壊れた人」がどうやって出来たのかを凄惨な事件の合間に説明し、ラストのクライマックスで彼が見せる原因不明の行動を「彼が壊れる前」を見せることによって私たちに説明して終わる。
その美し過ぎるほどのラストシーンに…危うく「悲しい、切ない」と一瞬思う。

しかし、

いやいやいや!…理由はどうあれ、壊れたからといって、死んでいった罪のない人々はどうなる?壊れる前は全然関係ないし…お前が壊れたあとにやったことは絶対に許される訳じゃ…怒りに似た感情が噴き出してくる💦

もう頭の中はぐちゃぐちゃです。
おれはDVDでこのラストを繰り返し繰り返し何度も観ました💦

ほんとに美しくて…悲しくて…切なくなる…でも?

この映画は観てるこちら側をこういう風に揺さぶるように作られているのだろうか?だとしたら傑作なんじゃないのかな?

「お母さん!麦茶二つ持ってきて~」

森田くん…私はぐちゃぐちゃですよ💦
NAOKI

NAOKI