アズマロルヴァケル

5時から7時の恋人カンケイのアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

5時から7時の恋人カンケイ(2014年製作の映画)
4.0
奇妙なラブストーリー

小説家希望のブライアンはニューヨークの街を歩いていると通りでタバコを吸っているアリエルと運命的な出会いを果たす。二人は親しい関係になるが、アリエルが5時から7時までの間だけと言うのでそれまではブライアンはアリエルとホテルに行ったり映画館に行ったりとデートをするのであった。そんな折、アリエルの旦那ヴァレリーと知り合うようになり、ブライアンはブライアンが知らない世界へと踏み込むようになる。


物語としてはドロッとしたゲス不倫じゃなく、割りと重くなく純粋なラブストーリーで意外にも普通にハッピーエンドになるかと思いきや少し一捻り効いていて良かったです。

全編通して大人な映画でしたが、私としては冒頭の下りなんか仕事よりも好きな人のことで頭が一杯になる感じなんかどれだけ学生時代に味わったことかと見ててこりゃたまんねぇなぁと思って見てました。

またヴァレリーに誘われて夕食に行った際に初対面の相手に出会う際にブライアン視点にカメラワークが進んでいく様は不思議とブライアンに感情移入できて好感はとれました。


この映画で思ったこととすれば、好きな人と結ばれなくてもいいというひとつの物語を改めて観たという点である。よく学生時代に好きな人ができたものの告白できなかったり苦い思い出しか出来なかったということがあったのだが、この映画ではこの苦い思い出に意味があったのかを自分で問い掛けてくれるなかなか面白い映画でして、学生時代に異性に絶頂期のタイミングで振られた人ならあいつはどう思ってんだろうといつかは思うはず。

本編では少なくともブライアンとアリエルは結ばれないのですが、切なくなく、
なんだかホッコリさせられるラストで、
ラストシーンに行くまではモヤモヤしっぱなしでしたが、納得のいくラストで大満足でした。

私もこんな恋がしてぇ!