二式

ラ・ラ・ランドの二式のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.2
往年のミュージカル映画へのオマージュを捧げた夢追い人の映画。
オープニングはしっかりミュージカルシーンで始まるが、その後はミュージカル的な歌とダンスはあるが現実と地続きな世界で描かれている。そのため突然歌い出す、踊り出すがほとんどなくミュージカル映画らしくない印象。ミュージカル映画として見ると、壮大な踊りが最初以外ほとんどなく物足りなさを感じるが、ミュージカル映画苦手な人には見やすくて良いかも知れない。
あまり現実離れしない作風なので彼らの恋愛はロマンチックなシーンは多いけれど夢というより夢心地な感じ。だから本当に夢に溢れたラストが切ない。
夢を叶える町LAで夢を追うことの美しさと難しさ。夢のために何かを捨て、頑張る人たちへの祝福。切ない内容だが優しさ溢れる映画。
「ロシュフォールの恋人」のようなカラフルな世界観や歌と踊りは素晴らしい。他にも「巴里のアメリカ人」を彷彿させるラスト10分、「雨に唄えば」のようなダンスと往年の映画愛を感じられて良かった。
二式

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