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ラ・ラ・ランドのyunumataのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.5
ミュージカル映画は好きなものが多いので、どうしても厳しめの評価になってしまうのですが(それこそ劇中のセバスチャンみたいに)、いわゆる「ミュージカル的なもの」を入れ子にしてメタファーに変えている作品なので、実はこれ自体はミュージカル映画ではないのかもしれない。前半がとにかくストーリーも含めて退屈だったし、「エッ、そんな映画なの!?」ってちょっと不安に。後半過ぎくらいからやっと「観たかった」展開になってくれて、心地好く『ラ・ラ・ランド』に浸れました。でもラストから振り返ると、前半はやっぱり必要なんだよな……。名作ミュージカルからの引用が多くて、オマージュというよりは、パロディに近かったような。ジャズへのリスペクトのほうが本物だったような気がします。
エマ・ストーンが本当に素敵だった!監督もきっと惚れぬいているのだろう、ブスに撮るシーンは徹底的にブスだったのもキュンとなりました。衣装もずーっと可愛かった。ラスト15分は魔法にかかったような見事さで、あそここそがやりたかったんだと思うし、だからこそ前半のハリボテさがもったいなかったように思えました。ちょっと惨いことを言えば、ほぼアイデア一発勝負の作品。
人生初IMAXでしたが、そんなに大したことなかったです。

劇場(2017.03)
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