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ちえりとチェリーのyunumataのレビュー・感想・評価

ちえりとチェリー(2015年製作の映画)
4.0
島田満先生最後のゼミ同窓生と鑑賞。やっぱりどうしても、今となっては平静に見れないところもあって、あちこちの示唆的な言葉や比喩や展開が、先生からの遺言のように思えてしまい、その姿をちえりと一緒に追いかけて探してしまう60分だった。ユーリ・ノルシュテインから「脚本が優れている」と称された師匠に、恥じないよう胸を張ってキャリアを重ねたい。
僕は完全にちえり的な子どもだったので、時々ちえりの代わりに登場人物たちへ、ごめんね、ごめんなさい、と思いながら……。アニメート、特にフェイシャルが素晴らしく、スタジオどこだよー!とクレジットを楽しみにしていたら、映像部分は完全に国外スタジオへの外注だったらしく、監督も「この業界」出身ではまったくないみたいで拍子抜け。確かに、日本アニメーションの文脈的には途切れているような、ヘンなポジションの映画ではあるのかも……。
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