2016年の第89回アカデミー賞で史上最多タイの11部門にノミネートされ、6個のアカデミー賞を受賞した有名作品だけれど、期待した程では無かった。登場人物の心情に合わせて大きく変化するカラフルでコントラストの高い映像は魅力的だし、一度聴いたら忘れない音楽と完成度の高いダンスも良い。エマ·ストーンとライアン・ゴズリングの演技も流石の一言。特にライアン・ゴズリングは日本人のピアニスト役を演じる俳優にありがちな「演奏中の手元は別人」と言う事も無く自ら演技しているのがとても格好良い。良い所はたくさんあるんだけれど、でもいかんせんストーリーが平凡で、平凡な割には変に奇をてらったラストが残念だった。あれならもう素直な王道ものの方が良かったんじゃないだろうか。
