思わずスタッフ・クレジットを巻き戻して確認してしまったけれど、この映画、どうやら脚本家がいない。たぶん、そもそもホンを作ってすらいないのだろう。それでも『寫眞館』ほどはひどくない……けれど、もう如実にどこでずっこけているのかが判ってしまうし、これを宣伝かけて映画館で流していたのかと思うと、やっぱり絶望してしまう。とはいえ、一方で、この監督みたいな方が「オレ命に替えてでもこれをやりたいンすぅ！」って言ってきてたら、ちょっとほだされそうな内容の企画では確かにあって、だからこれは、回りの大人に責任があるのだと思う。
スタジオコロリドは、これで作品数で言うならもうバッターボックスに立って三球三振ということになる……。結局、3本も作ってこういうことなのだから、もうスタジオ全体がストーリーとか劇映画って何だろうとか、そういうことにそもそも興味がないのだろう。それはそれで、突き抜けた考え方だと思います。
レンタル（2016.04）
